社会起業家とは？

社会起業家が取組むビジネスは『社会の課題』に起因したビジネスです。世界的に見ると「貧困、食糧問題」「地球温暖化」「人種差別」といった問題があります。日本では「育児・介護」「環境問題」「老齢人口の増加・過疎化」「空き家問題」「災害問題」などが日々話題となっています。

社会起業家とボランティアの違い

このような社会問題を解決に繋がるような、社会の活性化を支えるビジネスを立ち上げ、収益を上げる。ボランティアではありません。利益を追求しながら社会貢献にも携わるビジネスを展開するのが社会起業家です。

例えば、

• 障害者が運営するカフェ
• 空き家の低価格賃貸・売却
• 過疎地域の良さを見つけ、若い家族の移住を勧める
• 自然災害で影響を受けた野菜や果実をネット販売
• 高齢者の就労支援（日本料理の添え物としてお年寄りが紅葉など葉っぱを売るビジネスを聞いたことがありませんか？）

など、社会問題に焦点を当てたビジネスで起業する方は社会起業家といえます。

大きな違いは取組むビジネス内容です。

一般の起業家は自分の好きな事、得意な事、自己実現、自社のための利益追求をするために起業するのに対して、社会起業家の目的は利益追求だけでなく、社会問題の解決に向けた内容でビジネス展開をすることです。一般的な起業よりも広い視野での問題提起や解決策を見出さなくてはなりません。社会問題への強い関心と情熱が必要でしょう。

また、社会問題と向き合うとなると「すべて一人の力で」というスタンスで続けるのは難しいかもしれません。同じ考えや志を持った仲間が必要です。自己実現だけでなく、社会問題の解決と社会貢献を目的としていますので、大勢の共感と協力がなければ達成しにくいビジネスともいえますが、目的の大きさと共に達成感も大きくなるのも事実です。昨今社会起業家に人気があるのもうなずけますね。