起業に向く人、向かない人

起業に向く人、向かない人

昨今の日本では、これまで当たり前だった「年功序列」制度の企業だけではなく、「成果主義」「年棒制」を採用する企業も増えています。サラリーマンは安泰だという常識は通用しない時代ともいえます。首相でさえ、兼業や副業を勧める発言をするなど、働き方の多様性が認めらるようになっています。

法律上は、1円の資本金でも起業できる時代。自分の好きな事、得意分野、スキルを生かして夢の実現をしたい、会社という枠から飛び出して自分自身で事業を回したい。そのために起業したいと考える人が更に増えると思います。会社を設立すること自体は難しいことではありません。が、ただただ起業して事業がうまく行き、儲けられるかと考えると誰にでも同じ結果が出るわけではありません。

ここでは起業に向く人、向かない人の違いについて見ていきます。

法律と行政手続きの専門家
行政書士 高柳麻紀

起業に向く人

①責任感が強く決断力がある人

起業し社長になったからには、すべての事業計画、事業の実行、その結果はすべて自分自身の責任になります。「取引先が悪かった」などと言っても解決にはなりません。そういう事も含めて自分の責任です。では次にどうしたらよいのか、同じ事を繰り返していても進歩は望めません。どこにどのような問題があったのか、新しい決断をするのも自分自身です。

 

②目標設定ができ行動力がある人

漫然と自分のやりたい事だから・・と仕事をしていても、具体的な目標がなければ事業の拡大は目指せません。自分のやりたい事、スキルを生かせる仕事を堂々とできるのが起業です。どうすれば仕事が増えるか、顧客の獲得ができるか、目標を定めてそれを実現するために行動することが重要です。ホームページでSNSで動画を使って・・などインターネットの普及で、歩き回るだけの営業やチラシを配るといった時代に比べ集客方法が増えました。集客方法を考え実現することも行動力です。

 

③信念を持ち学び続ける人

自分の事業はなぜ成り立つのか、自己実現や社会貢献に繋がるのか、自分軸を持ち貫き通したいという信念を持っている人は起業に向いているでしょう。「楽だから」「簡単に儲かるから」といった理由に共感してくれる人はいるでしょうか。楽で簡単に儲かる仕事なら誰でもチャレンジするでしょう。すぐに競合会社ができてしまいます。ネット社会では物事を早く知ることができる一方、進化のスピードも速いです。一つのアイデアと一つのやり方では事業継続や拡大にはつながりません。新しいことを知り、学び、スキルアップを続けることが重要です。意欲的で熱意のある人は起業に向いていると思います。

 

④柔軟性があり人の意見を聞ける人

移り変わりが早い時代ですから、変化を柔軟に受け入れる必要があります。信念を貫く=頑固であることはプラスに働くこともマイナスに働くこともあると理解しておいてください。事業を始めれば、取引先ができたり、そこから紹介が生まれたり、人脈が広がります。先に独立起業している人達からの意見や苦労話は貴重だと思って聞くようにしましょう。自分の思い込みだけで事業を進めると失敗してしまうこともあります。すべてが良い意見と言えなくても、取捨選択しながら人の意見に耳を傾けることは大切です。そして、取引先の方や関係者の方への礼儀や挨拶といった当たり前のマナーやコミュニケーション能力がある人も起業に向いているといえます。

 

⑤ストレスと付き合える人

自己責任と学び続ける日々、様々な人間との付き合い、資金繰り・・起業して経営者になれば、かなりのストレスも抱えることになります。事業がうまくいかないときには悩み落ち込むこともあるでしょう。誰しもストレスを感じることはあります。経営者ともなればストレスがかかるのは当然だと前向きに捉え、強い意志を持ってうまく気持ちを切り替えることが出来る人は起業に向いているでしょう。

起業に向かない人

①意思決定が苦手な人

起業して社長になっても、自分の責任で事業を回すためには素早い意思決定が重要です。すべきことを先延ばしにしたり「そのうち・・」と意思決定が遅れればビジネスチャンスを逃すこともつながります。自身の理念、事業の目的がはっきりしていれば迷ったり、先延ばしにすることはないはずです。誰かが決定してくれるわけではありません。起業するからにはトップは自分自身です。意思決定が苦手な人は起業に向かないでしょう。

 

②決まったことしかできない人

自己責任で意思決定をしながら事業を継続拡大させるのが経営者です。サラリーマン時代と変わらず、決まった仕事しかできないのであれば起業には向かない人といえます。サラリーマンの「枠」から飛び出して起業するわけですから、常に新しいことを考え、学び続けることが重要です。自身の行動力で仕事や人脈を広げなくてはなりません。自分の意思、信念を持って行動できない人は起業に向かないでしょう。

 

③人の話を聞けない人

起業を考える時、自信やスキル、それなりのプライドは必要です。しかしプライドが高すぎて人を見下したり、時代の流れが速い今、人の話を聞けない人は結果的に周囲からの信頼を得ることはできません。他者の意見を吸収したり、優れた部分を素直に受け入れることも学びの一つです。ただの頑固は嫌われるだけです。よほどの実績があり、稼いでいる社長でなければ「好きではないが、この人と取引したい」とは思われません。

 

④常識がない人

常識の範囲を決めることは難しいですが、最低限の挨拶や謝罪が出来ない人は他人から認められないでしょう。電話やSNSでのメッセージのやり取りが容易になり、つい友達とのやり取りの癖が出てしまうのは要注意です。

私自身経験したことですが、いきなり「〇〇してもらえます?」と電話がかかってきました。相手のお名前と、現在の状況を聞くことになります。そしてメールでのやり取りが必要になりました。社会人としてメールを送る時に、「件名」「誰宛なのか」「送った人は誰か」を記載することは常識だと考えますが、その方は「届いてますか?」の一言でした。こういった方が起業したらどうでしょう。丁重に関わることをお断りするでしょう。常識がない人は起業には向かないということです。

 

⑤法律やルールを守れない人

先輩経営者の声やインターネット上の情報を鵜吞みにして、安易に法律やルールを破ってしまう人は、大変な苦労をすることになるので、起業には向きません。知らなかったでは済まされないことが多々ありますので、ご不明な点は、各種専門家に相談しましょう!

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