シニア起業のすすめ・メリットと注意点

シニア起業のすすめ・メリットと注意点

シニアと聞くと、皆さんは何歳の方をイメージしますか?

シニアの定義は様々です。法律によっても定義が違います。
『道路交通法』では令和4年5月13日から70歳以上の運転者は「高齢運転者」とされ、技能講習が義務化されました。『高齢者の医療の確保に関する法律』では65歳から75歳までを「前期高齢者」75歳以上の人を「後期高齢者」と定めています。
内閣府では65歳以上の人口比率をもって高齢化率としています。

江戸時代の平均寿命は50歳だったと言われています。少し前までは60歳が定年とされてきました。男女共に寿命が延び「人生100年時代」と呼ばれる現在は、60歳はシニアと呼ばない、ご自身もシニアの自覚はないといってもいいでしょう。

「老後20~30 年間で約1,300 万円~2,000 万円が不足する」という政府の計算を発端に物議を醸した「2000万円問題」は記憶に新しいところです。勤めていた会社に残る方もいれば、第二の人生として働き方を変えようと起業する方も増えています。

ここではシニア起業のメリットと注意点を見ていきます。

法律と行政手続きの専門家
行政書士 高柳麻紀

シニア起業のメリット

①知識・経験を生かせる

人生経験、社会人経験が豊富なシニア世代の方はこれまでに培った知識や経験で起業するには有利です。長年サラリーマンをしていた方であれば、それぞれの職種の内部事情にも精通しているため、誰がどんな事を知りたいのかといった的確なアドバイスができます。前職を生かした起業をするのはシニア起業の強みとなります。

 

②制限がない

自身で起業するので、これまでの会社にあった年齢制限や就業規則、果たすべき仕事やノルマといったものはなくなります。体力の続く限り働くことができますし、がむしゃらに稼ぐ必要もないでしょう。これまでの趣味にさらに没頭し、それがビジネスにつながることもあります。家事、料理といった普通に行っていた生活の一部も知恵やコツを教えることによってビジネスになります。

 

③人脈が生かせる

知識・経験に関わることですが、これまでに築いた人脈も大きなメリットになります。顧客の獲得や販路の開拓などは起業に欠かせないことです。経験が浅い人間は人脈を作るのに時間がかかったり、販路開拓の方法に苦労することがほとんどですが、現役時代に築き上げた人脈を大いに生かし、新しい情報を得ることにもつなげやすいシニアの方は強みを持っているといえます。

 

④シニア起業を支援する助成金・補助金がある

「日本政策金融公庫」では女性・若者・シニア起業家に向けて新規開業資金の融資制度があります。
また川崎市でも「女性・若者・シニア起業支援資金」として運転資金、設備資金の融資を行っています。

まだまだこれから!こういった制度を使ってアイデアを練るのもいいですね。

シニア起業の注意点

①体力面を考慮する

体力の衰えや健康上の問題が出てくることはきちんと受け止めましょう。起業して自分でしなければいけないことが多くなる分、疲弊したり気疲れなども出てきます。体調を顧みず働き、倒れてしまったら会社も倒れてしまいますよ。

 

②計画的な資金運用を

サラリーマン時代と同じように定額で一定の給料が入るわけではありません。予想外にコストがかかったり、起業してすぐに安定した収入を確保できるとは限りません。起業前にしっかりと事業計画を練り、私財を投資しすぎることがないようにしましょう。負債が大きくなれば精神的ダメージも大きくなります。シニア起業は「何度でもやり直しがきくとは言えない」ところにも注意する必要があります。

 

③柔軟な対応力が必要

人脈が広かったり、経験値が高いことはメリットになりますが、デメリットにもなることがあります。うまく人脈が生かせない職種で起業することもあるでしょう。また時代の流れはご自身が考える以上に速くなっています。情報収集に努める必要がありますし、これから関わる人や取引先は自分より歳が下の人間がほとんどです。プライドは必要ですが、高すぎて裏目に出ることがあります。「頑固で付き合いにくい」「なんだか偉そうだ」という言動は(職種によりますが)、よい結果に結びつくとは限りません。

年下だと思っても起業家としての経験によっては、よい情報やアイデアを聞けることもあるでしょう。柔軟に挨拶をしたり感謝の意を伝えたり謙虚に接することを心掛けましょう。

 

 

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